てんかん犬の診察費用・検査費用まとめ|飼い主が知っておくべき目安

診察費用・検査費用まとめ 一般情報

犬がてんかんのような発作を起こしたとき、飼い主として一番に心配なのは「愛犬の命と健康」です。突然の発作に動揺し、どうすれば助けられるのかを考えるのが自然な反応でしょう。
その一方で、治療や検査にはどうしても費用がかかります。「今後どのくらいの出費を覚悟すればよいのか」という点も現実的に気になるところです。

この記事では、犬のてんかんに関する診察・検査・投薬の費用目安をまとめつつ、実際に「どこまで検査を受けるか」は飼い主と獣医師の判断に委ねられることも多いという点についても触れていきます。


てんかん犬の診察費用の基本

初診・再診料

  • 初診料:1,000〜3,000円
  • 再診料:500〜1,500円

初診時は問診や身体チェックが丁寧に行われるため、やや高めになる傾向があります。


てんかん犬の検査費用まとめ

てんかんを診断・治療するために、さまざまな検査が用意されています。ただし、すべての犬が大きな検査を受けるわけではありません。犬の状態・年齢・費用面を考え、飼い主がどこまで踏み込むかを判断するケースが多いです。

血液検査

発作の原因を調べたり、薬を使った後の副作用を確認する目的で行われることがあります。

  • 基本的な血液検査:5,000〜8,000円
  • 生化学検査(肝臓・腎臓など):7,000〜15,000円

抗てんかん薬を使用している場合、定期的に検査を行うこともありますが、頻度や有無は犬の状態や病院の方針によって異なります。

レントゲン検査

外傷や他の病気が原因でないかを確認するために行われます。

  • レントゲン(胸部・腹部):5,000〜10,000円

CT・MRI検査

脳腫瘍や奇形など、脳の構造的な原因を詳しく調べるための高度検査です。

  • CT検査:30,000〜60,000円
  • MRI検査:50,000〜100,000円
  • 麻酔代:10,000〜20,000円

大型の動物病院や大学病院で受けることが多く、高額になりがちです。

脳波検査(EEG)

脳の電気的な活動を調べる検査で、人間のてんかん診断と同じように行われます。
発作が「てんかんによるものか」「他の原因によるものか」を判定する手がかりになります。

  • 脳波検査:20,000〜50,000円程度

ただし、脳波検査ができる動物病院はまだ限られており、実施するかどうかも飼い主の判断と獣医師の方針によります。


てんかん犬の治療薬・投薬費用

診断後はほとんどの場合、生涯にわたって薬を飲み続ける必要があります。

  • フェノバルビタール:1か月 3,000〜6,000円
  • 臭化カリウム・イメピトインなど:5,000〜10,000円以上

体重や発作の頻度に応じて処方量が変わるため、費用にも幅があります。


通院の頻度とトータル費用の目安

  • 発作が出始めた時期
    診察+血液検査+薬の処方で
    1回あたり 1〜2万円前後
  • 薬が安定した後
    月1回の通院で
    5,000〜1万円前後(主に薬代)

MRIや脳波検査を行う場合は、10万円以上の出費になることもあります。


費用を抑えるためにできること

  • ペット保険(通院・検査対応プラン)を活用する
  • 獣医師と相談し、必要な検査を優先順位をつけて行う
  • 薬をまとめて処方してもらい、通院回数を減らす

まとめ|検査と費用は「飼い主の判断」も大きい

犬のてんかん治療にかかる費用は、数千円から数十万円まで幅広いのが現実です。
すべての検査を必ず受けるわけではなく、愛犬の体調・生活の質・家計とのバランスを踏まえて、**「どこまで検査を行うか」**を飼い主が判断する場面も多いです。

大切なのは、

  • 愛犬の健康を第一に考えつつ
  • 無理のない範囲で治療を継続していくこと

そのためにも、獣医師としっかり話し合いながら、飼い主自身が納得できる治療方針を決めることが大切です。


👉 次回の記事では、**「てんかん犬の治療薬と副作用」**について詳しくご紹介します。

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