犬が突然けいれんしたり、意識を失ったように見えると、飼い主さんはとても驚き、不安になると思います。
この記事では、犬のてんかんについて基礎知識から発作の種類、症状、注意点までをまとめました。
初めて発作を見たときに慌てず対応できるよう、一般的な情報をやさしく解説します。
※この記事は筆者の体験および獣医師監修サイト等の情報を参考にまとめたものです。診断や治療を目的とした内容ではありません。必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。
犬のてんかんとは?
犬のてんかんは、脳の神経に一時的に異常な電気信号が流れることで起こる発作のことです。
人間と同じように犬にも起こる病気で、決して珍しいものではありません。
特徴
- 発作の頻度や重さは犬によって異なります
- 1回の発作だけでは「てんかん」と診断されないこともあります
- 薬や生活環境の工夫でコントロールできるケースが多いです
(参考:日本獣医師会、どうぶつ基金、Vet’s Eye など)
発作の種類
1. 全般発作
脳全体に異常な電気信号が広がるタイプです。
主な症状:
- 全身のけいれん
- 意識を失う
- 手足をバタバタさせる
- 呼吸が一時的に乱れる
いわゆる「典型的なてんかん発作」で、飼い主さんが一目で気づくことが多いです。
2. 部分発作(焦点性発作)
脳の一部だけに異常が起こる発作です。
主な症状:
- 顔の一部だけがピクピク動く
- 首をかしげる
- 一時的にふらつく
- 体の一部が硬直する
一見「ちょっと変だな?」という軽い変化に見えるため、見逃されやすい発作です。
よくある発作の症状例
犬によって症状はさまざまですが、以下のようなサインがよく見られます。
- 急に倒れて手足をけいれんさせる
- 口をカチカチ鳴らす、よだれが増える
- 体が硬直して動けなくなる
- 一時的に意識を失う
- 発作後にぼんやりして歩き回る
- 発作中に排泄することもある
ポイント
- 発作は短時間(数秒〜数分)が一般的
- しかし、5分以上続く場合や連続する場合は、緊急対応が必要
発作を見たときに記録しておくこと
初めて発作を見るとパニックになりやすいですが、冷静に「観察・記録」することで、後日の診察がスムーズになります。
- 発作の開始と終了時刻
- 発作の症状(体の動き・呼吸・意識の有無)
- 発作前後の様子(落ち着かない、吐く、疲れるなど)
- 可能であれば動画撮影
動画は獣医師が診断を行う際に非常に役立ちます。
発作の原因
犬のてんかんの原因は大きく分けて2つあります。
- 特発性(原因不明)
- 遺伝的または体質によるものが多い
- ゴールデンレトリバーやボーダーコリーなど、発症しやすい犬種もあります - 続発性(原因がある)
- 脳腫瘍、外傷、感染症、代謝異常などが原因
- 原因を特定し、治療と並行して管理する必要があります
(※詳細な原因特定にはCT・MRIなどの検査が必要な場合があります)
初めて発作を見たときの対応(チェックリスト)
✅ 犬を危険物や階段などから遠ざける
✅ 発作中は口に手を入れない(噛む可能性あり)
✅ 発作の時間を測る
✅ 落ち着いたら動画を確認・記録する
✅ 5分以上続く/連続発作のときはすぐに動物病院へ
まとめ
犬のてんかんは、脳の電気信号の異常によって起こる発作で、命に関わるケースもありますが、
多くは薬や生活管理でコントロールが可能です。
- 初めての発作は驚きますが、冷静に記録することが大切
- 発作の種類や症状を知っておくと、診察や判断がスムーズ
- 緊急時の行動を理解しておくと安心です
犬のてんかんは種類や症状を理解することが第一歩ですが、実際に発作が起きたときに飼い主さんがどう対応すればよいかを知っておくことも大切です。
👉次の記事「犬が初めて発作を起こしたときの対応(一般情報)」では、発作中に慌てず行動できる具体的な方法をわかりやすく解説しています。
こちらもぜひ参考にしてください。
⚠️免責事項
本記事は筆者の経験および一般的な情報に基づいて作成しています。
医療的な判断や治療行為を目的とするものではありません。
愛犬の症状については、必ず獣医師にご相談ください。

