はじめに
てんかんと診断されると、多くのわんちゃんは薬を長く飲み続けることになります。
私も最初は「副作用が怖い、薬で体が弱ってしまうのでは…」と不安でいっぱいでした。
ここでは、私の愛犬が実際に経験したことに加えて、一般的に知られている副作用も整理しました。
「薬を飲ませるのが怖い」という方に、少しでも安心材料になればと思います。
体験談:最初はゾニサミドから
うちの子が最初に処方されたのはゾニサミドでした。
飲み始めてすぐに、
- 吐いてしまう
- ハァハァと息が荒くなる
といった症状が出ました。私は「これは副作用に違いない」と思い込み、とても不安になりました。
最初に通っていた獣医さんには「薬に慣れるまで様子を見るしかない」と言われ、数週間ほど心配しながらも様子を見る日々を過ごしました。しかし、てんかんの発作がなかなか治らず、違う獣医さんに相談することにしました。
そこでは、吐き気は副作用の可能性があるけれど、ハァハァは薬が足りていなくて発作が近いサインかもしれないと説明されました。
つまり「副作用だ」と思っていたことが、実は薬の効果が十分ではなかったせいだったのです。
このとき、「違和感を感じたら他の病院にも相談してみること」が重要だと感じました。
薬を切り替えて:フェノバルビタール
その後、フェノバルビタールに切り替えました。
すると、
- 吐かなくなった
- 呼吸が落ち着いた
- 食欲がとても増えた
といった変化がありました。
食欲増加は今も続いているため、今はフードを計量して与えたり、低カロリーのおやつに切り替えたりして体重管理を工夫しています。
一般的に知られている副作用
犬に処方される代表的な抗てんかん薬と副作用は以下のように言われています。
- ゾニサミド
吐き気・食欲不振・元気がなくなる - フェノバルビタール
眠気・ふらつき・食欲や飲水量の増加・肝臓への負担 - 臭化カリウム
下痢や嘔吐・元気がなくなる・長期的な内臓への影響 - イメピトイン
初期にふらつきや食欲増加が見られることがあるが、比較的副作用は少なめとされる
ただし、副作用の出方は犬それぞれ違うというのが実感です。
うちの子はフェノバルビタールが合いましたが、他の薬が合う子もいるでしょう。 薬が安定するまで心配だと思いますが、愛犬それぞれに合った薬を見つけていきましょう。
副作用?発作のサイン?見極めの難しさ
「これは副作用?」と思ったことが、実は薬の効きが足りなくて発作が近いサインだったこともあります。
逆に「ただの体調不良かな」と思っていたことが、副作用だった可能性もあります。
結局、飼い主が判断するのは難しく、少しの変化でも獣医さんに相談することが一番大事だと学びました。また、病院によっても判断が異なるため、違和感を覚えたときは転院も視野に入れるのも良いかもしれません。
私が今大切にしていること
- 薬は絶対に自己判断でやめない
- 毎日の様子をメモして、小さな変化でも診察で伝える
こうしておくと、副作用が出ても早めに対応できますし、「この程度なら大丈夫」と安心できる目安にもなります。
まとめ
抗てんかん薬は、発作を抑えてくれる大切な存在です。
ただし、副作用の出方や強さは犬によって本当にさまざま。
私自身も、ゾニサミドでは吐き気が出てしまい、ハァハァしているのを副作用だと思い込んでいました。けれど実際には薬が足りていなかったのです。
その後フェノバルビタールに変えてからは安定してきましたが、食欲増加などの副作用は続いています。
大事なのは、
- 自己判断で薬をやめないこと
- 小さな変化でも獣医さんに相談すること
- 副作用と発作のサインを混同しないよう注意すること
です。
薬との付き合いは長く続きますが、記録を残して、獣医さんと二人三脚で調整していけば、きっと安心につながると思います。
愛犬が少しでも穏やかに過ごせるように、一緒に見守っていきましょう。

