犬は人間よりも体温が高く、汗腺が少ないため、体温調節が苦手です。特に夏場や高温多湿の時期は、熱中症や体調不良を起こしやすくなります。
そんなときに役立つのが「冷却マット」。 しかし、冷却マットにはさまざまな種類があり、どれを選べばいいのか迷いますよね。
そこで今回は、てんかん犬のケアにも、普段の暑さ対策にも使える冷却マットを、 タイプ別にメリット・デメリット付きで徹底解説します。
愛犬にぴったりのマット選びの参考にしてください!!
① ジェルタイプの冷却マット
特徴
ゲルが内部に封入されており、犬が寝るだけでひんやり感を得られます。冷蔵庫で冷やす必要もなく、手軽に使えるのが魅力です。 また、軽くて折りたためる商品が多く、外出時や車内でも使いやすいのもポイントです。
メリット
- 電気も水も不要
- 柔らかく、寝心地が良い
- 軽量で持ち運びしやすく、旅行やドライブにも◎
- サイズ展開が豊富で、小型犬から大型犬まで対応
デメリット
- 長時間使うとぬるくなってくる
- かじる癖のある犬には不向き(中のジェルを誤飲するおそれ)
- 高温の直射日光下では冷却効果が低下
→ ただし、アルミタイプのように熱くなる心配はほぼない
こんな犬におすすめ
- 発作後のクールダウンを短時間で行いたい犬
- 軽くて持ち運べるマットを探している方
- 室内・車内・外出先など、場所を選ばず使いたい方
- 電気機器を怖がる子
🛒おすすめ商品:
| 日本ブランドで入手しやすく、レビュー評価も比較的良好な手頃価格タイプ。 |
| 大きめサイズで中型犬~大型犬にも対応できるのがポイント! |
② アルミプレートタイプ
特徴
金属の熱伝導を利用し、自然に体温を逃すタイプの冷却マットです。
冷却剤を使わないため、耐久性が高く衛生的です。
メリット
- 洗いやすく、いつでも清潔
- 噛んでも破れない
- 冷却効果が長時間持続
デメリット
- 直接寝ると少し硬い
- 直射日光が当たると逆に熱くなるため、屋外では使用注意
- やや重く持ち運びには不向き
こんな犬におすすめ
- よくかじる子
- 室内のケージやお気に入りスペースで使いたい方
- 長持ちするものを探している方
🛒おすすめ商品:
| プレートタイプは軽くて持ち運びやすく、噛み癖や汚れ対策に向いています。 |
| ボードタイプは厚みがあり安定性・寝心地が少し改善されているため、中型〜大型犬向けで長時間使用したい場合におすすめです。 |
アルミタイプを販売しているブランドはあまり多くありません。アルミとジェルを組み合わせた混合タイプも増えていますが、噛むとジェルが漏れてしまう危険があります。そのため、噛み癖のある犬には、完全なアルミ製のマットをおすすめします。
③ 接触冷感素材タイプ(布製)
特徴
布製ベッドやマットに、接触冷感素材を使用したタイプ。 冷却ジェルや電源を使わず、素材そのものが体温を逃がしてくれるので、安全性が高く、噛み癖のある犬やシニア犬にも安心して使えます。
また、見た目が可愛く、インテリアにもなじみやすいです。
メリット
- 洗濯できて衛生的
- 柔らかく、肌ざわりが良い
- ジェルやアルミのように破損・誤飲の心配がない
デメリット
- 冷却効果は一時的で穏やか(体温でぬるくなりやすい)
- 室温が高いと、ひんやり感が持続しにくい
- ひどい暑さや発作後の体温上昇対策にはやや物足りない
こんな犬におすすめ
- 軽い暑さ対策をしたい方
- 室内の普段使い用に、通年で使えるマットを探している方
- かじり癖・いたずら癖がある子(安全性重視)
- デザインにもこだわりたい方
🛒おすすめ商品:
④ 水冷タイプ・電動タイプ
特徴
内部に水を循環させたり、ファンやペルチェ素子で冷却するタイプ。
価格はやや高めですが、一般的なジェルや布製タイプより冷却効果が高く、 室温が高くても安定してひんやり感を保てるのが最大の特徴です。
メリット
- 強力な安定した冷却性能(長時間持続)
- 室温が高い環境でも使える
- 一部は温度設定が可能で、犬の体調や季節に応じて調整可能
デメリット
- 初期費用が高い
- 電源や給水が必要なため設置場所に制限がある
- 洗濯や手入れが簡単ではない場合が多い
こんな犬におすすめ
- 高温多湿の地域で暮らしている方
- 本格的に温度管理したい飼い主さん
- 大型犬でジェルや布製では冷却が不十分な場合
- 発作後の体温が上がりやすいてんかん犬
参考としてリンクを貼っていますが、水冷や電動タイプのマットはやや高額です。購入前にサイズや冷却性能、使い勝手をしっかり調べてから購入することをおすすめします。
🐾 犬用冷却マット4タイプ比較表
| タイプ | 冷却方式 | 冷却力 | 持ち運び | 発作後ケア | 屋外使用 | メリット | デメリット | おすすめシーン |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ジェルタイプ | 内部ジェル | 中 | 軽い・〇 | ◎ | 日陰なら〇 | 電源不要・柔らかい・軽量で持ち運び◎ | 長時間でぬるくなる・噛むと危険 | 車内・旅行・普段の暑さ対策 |
| アルミプレートタイプ | 金属熱伝導 | 高 | 重い・△ | ○ | 日陰のみ | 洗いやすく丈夫・噛んでも安心 | 直射日光で熱くなる・重い | 室内固定・ケージ内・噛み癖のある子 |
| 接触冷感素材(布製) | 素材の冷感 | 弱〜中 | 軽い・〇 | ○ | 日陰なら〇 | 洗濯可能・安全・デザイン性高い | 冷却効果は穏やか・暑さが強いとぬるくなる | 室内普段使い・シニア犬・安全重視 |
| 水冷・電動タイプ | 水循環・ペルチェ素子 | 強 | 重い・× | ◎ | × | 安定した冷却・温度調整可能・大型犬対応 | 初期費用高・電源必須・屋外不可 | 室内固定・発作後の体温ケア・猛暑対策 |
まとめ|愛犬に合った冷却マットで、安心・快適な夏を
冷却マットにはそれぞれ特徴があり、愛犬の性格・過ごす環境・てんかんの有無などによって最適なタイプは変わります。
- 柔らかくて使いやすい → ジェルタイプ
- 噛み癖がある → アルミプレートタイプ
- 手軽に洗える → 布製冷感タイプ
- 本格的な温度管理 → 電動・水冷タイプ
発作のケアだけでなく、普段の暑さ対策にも冷却マットは大活躍します。
無理に冷やしすぎず、体調に合わせて快適な温度をキープしてあげてください。
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