はじめに
愛犬がはじめててんかんの発作を起こしたとき、私はパニックになり、何もできませんでした。
その後の病院選びや検査、薬のことも「何が正しいのか分からない」まま、不安で押しつぶされそうな日々が続きました。
この記事では、私の愛犬ミニ(ゴールデンレトリバー)の発作から薬が安定するまでを時系列でまとめます。
同じように悩んでいる飼い主さんの参考になればうれしいです。
1. 初めての発作
ある日突然、ミニの体が硬直し、全身が激しく震えました。
私はただただ名前を叫ぶことしかできませんでした。
発作の詳しい様子は前の記事にまとめていますので、気になる方は こちら をご覧ください。
2. 初診と診断
発作後すぐに近くの病院へ。
獣医さんからは、
- 「もう一度発作がないと“てんかん”とは診断できない」
- 「詳しい検査をしても原因が分からないことが多い」
と説明を受け、その日は注射だけで帰宅しました。
しかしその夜、また発作が。
今度は先代犬の頃からお世話になっているおじいちゃん先生の病院へ行き、記録していた動画を見せたところ、「おそらくてんかんでしょう」と診断を受けました。
3. 大きな検査をしなかった理由(※ミニの場合)
最初の病院でも、次の病院でも、大きな検査は勧められませんでした。
理由は以下の通りです。
- 検査をしても原因が分からないことが多い
- 全身麻酔が必要で体の負担が大きい
- 原因が分かっても、手術が難しいケースも多い
相談の上、私たちは「薬でコントロールしていく」道を選びました。
4. 薬の調整
最初はゾニサミドを少量から服用開始。
しかし息が荒くなり、発作も続いたため量を増やしました。
それでも改善せず、副作用で嘔吐も。
さらに、通っていた先生が高齢で休診が多かったため、別の病院へ。
そこでは「体重に対して薬が少ない」と指摘され、フェノバールに変更しました。
フェノバールにしてから嘔吐はなくなり、発作の間隔も少しずつ広がりました。
ただ、それでもまだ発作が完全に止まらず、獣医さんと相談して**ジルケーン(精神を落ち着かせるサプリ)**を併用することに。
臆病で寂しがり屋、お留守番が苦手なミニには、このサプリが合っているようでした。
※薬の効果や副作用は犬によって異なります。あくまでミニの場合です。
5. 病院選びと治療の考え方
犬のてんかん治療は、犬によっても獣医さんによっても進め方が異なります。
私の場合、
- 最初の病院 → 少ない量から始めて様子をみる
- 次の病院 → 最初は多めにして落ち着いてきたら減らす
どちらが正しいというより、愛犬に合う方法を見つけることが大切だと感じました。
ミニはゾニサミドよりフェノバールの方が合っていましたが、それも試行錯誤して初めて分かりました。
大事なのは、
- 気になることや異変を細かく記録する
- 通いやすく、すぐ診てもらえる病院を選ぶ
長年お世話になったおじいちゃん先生も大好きですが、通いやすさと診てもらえるタイミングを優先し、病院を変える決断をしました。
6. 同じ悩みを持つ飼い主さんへ
てんかん治療は、犬によって最適な方法が異なります。
検査をするかどうか、薬の種類や量は、獣医さんと飼い主が納得して決めることが大切です。
私も薬が合わずに何度も悩み、「 病院に行くか様子 」を見るかで迷いました。
今思うのは、
- 愛犬をよく観察・記録する
- 少しでも気になったら相談する
- そのために信頼できる病院を選ぶ
この積み重ねが、治療の精度を上げ、飼い主の安心にもつながります。
最初は不安でいっぱいでも、愛犬に合った方法は必ず見つかります。
一緒に少しずつ前に進んでいきましょう。

