薬を増やしても発作が減らなかった|ミニのてんかん治療と薬の変遷【体験談】

てんかん【体験談】

ミニがてんかんになってから、これまでいろいろな薬を試してきました。

最初は、

「薬を飲めば、発作は落ち着いてくれる」

そう思っていました。

でも、実際には薬を増やしても発作の間隔はなかなか変わらず、

「この先どうしたらいいんだろう」

と悩み続けることになります。

今回は、ミニがてんかんと診断されてから現在まで、どのように薬が変わっていったのかを、できるだけそのまま記録しておこうと思います。

※この記事は、あくまで我が家の治療経過をまとめた体験談です。薬の種類や量の変更、減薬・中止などは自己判断で行うものではありません。犬によって必要な治療は異なるため、治療については獣医師に相談してください。


最初はゾニサミドから

ミニがてんかんになって、最初に処方されたのはゾニサミドでした。
まずは1錠からスタート。
それでも発作が止まらず、2錠に増量しました。

ところが、薬を増やしても発作の間隔には大きな変化がありませんでした。

さらに、時々吐くこともあり、

「これは薬のせいなのかな?」

と心配になりました。

病院の先生に聞いたところ、ミニの場合の吐く症状については、ゾニサミドの副作用とは考えにくいとのこと。しばらく様子を見ることになりましたが、発作が減らないことも含め、どうしても不安が残っていました。


セカンドオピニオンへ

そこで、思い切って別の病院にも相談することにしました。

そこで言われたのが、

「ミニの体重に対して、今の薬の量は少ない」

ということでした。

その病院で扱っていた抗てんかん薬がフェノバルビタールだったため、そこからはフェノバルビタールを使うことになりました。

最初は1日2回、1回2錠。

以前よりも、息の速さなどは少し落ち着いたように感じました。

「少し良くなってきたのかな」

と期待したのですが、

肝心の発作の頻度はというと……

やっぱり約3週間に1回。

ここは変わりませんでした。


さらに薬を増やしても……

その後、フェノバルビタールをさらに増やし、加えて不安を和らげる目的のサプリメントも取り入れました。

それでも、発作の間隔は大きく変わりませんでした。

薬を増やしているのに、

3週間に1回。

また3週間に1回。

「これだけやっているのに、どうして変わらないんだろう」

という気持ちがどんどん大きくなっていきました。

当時お世話になっていた病院では、それ以上の治療については特に提案がなく、

「もうできることはないのかな」

と思っていました。


まだ他にも方法があると知った

そんな時、いつものようにネットで犬のてんかんについて調べていました。

すると、フェノバルビタールやゾニサミド以外にも、レベチラセタムや臭化カリウムなど、複数の抗てんかん薬が使われることがあることを知りました。

また、薬によっては血中濃度を確認しながら治療を調整することがあることも知りました。

「まだ方法はあるんだ」

と思った一方で、

「でも、今でもこんなに薬を飲んでいるのに、さらに増やしていいの?」

という気持ちもありました。


発作が治まれば、それでミニは幸せなの?

私が一番悩んだのは、ここでした。
薬を飲み始めてから、ミニは以前のような「やんちゃで元気いっぱい」の姿が少なくなりました。
もちろん、発作を減らすことは大切です。

でも、

「発作が起きなくなったとしても、ずっとぼーっとしているような状態だったら、それでミニは幸せなのかな?」

そんなことを考えるようになりました。

薬の量を増やして発作を抑える。それだけが答えなのかな。

どうすればいいのか分からなくなり、また毎日のようにネットで情報を探すようになりました。


そこで見つけた「犬の漢方」

そんな中で見つけたのが、犬の漢方でした。

正直、最初は漢方について深い知識があったわけではありません。

ただ、

「もう少し違う方法も試してみたい」

「ダメだったら、その時にまた別の方法を考えよう」

そんな気持ちでした。

最初は、ネットで「犬の漢方」と大きく打ち出しているところで購入しようとしていました。
ところが、注文する直前に詳しく調べてみると、薬剤師免許のないお店だということに気付きました。
危うくそのまま購入するところでした。

そこで一度立ち止まり、近くで長年漢方を扱っている漢方薬局に相談してみることにしました。

そこは「犬の漢方」を専門に掲げているお店ではありませんでしたが、
相談してみると、そこの方自身もご自宅のワンちゃんに漢方を飲ませているとのこと。

そこで、ミニも一度試してみることにしました。


漢方を始めると同時に、薬についても考え直した

漢方について相談した際、これまで飲んできた病院のお薬についても話をしました。

その方からは、

「発作が起きた時に使う坐薬は、必要な時に使ってあげるのはいいと思う」

一方で、

「毎日飲んでいる薬については、飲んでいても3週間に1回というペースが変わらないのであれば、負担だけになっている可能性も考えた方がいいのでは」

という趣旨の話をされました。

そして、減らすのであれば急にではなく、
「様子を見ながら少しずつ減らしていくことが必要」とアドバイスをいただきました。

もちろん、これはあくまでその時に私が相談した方から受けたアドバイスです。


薬を減らすことへの怖さ

それでも、薬を減らすのは本当に怖かったです。

長く飲んできた薬だったので、いきなり減らすのではなく、半錠ずつ、かなり長い時間をかけて減らしていきました。

そして、減らし始めた頃は、むしろ発作がひどくなったように感じる時期もありました。

「やっぱり間違った選択をしてしまったのかな」

「薬を減らさない方が良かったんじゃないか」

何度も迷いました。

でも、その先にあるのは、さらに薬を増やすという選択肢。

それなら、

「もう少しだけ、この方法を続けてみよう」

そう思い、ミニの様子を見ながら続けることにしました。


そして、散歩についても考え方が変わった

もう一つ、大きく変わったのが散歩です。

てんかんになったばかりの頃、病院の先生からは、

「興奮がきっかけになることもあるので、できるだけ興奮させないように」

と言われていました。

そのため、

「興奮させたら発作が起きるかもしれない」

と怖くなり、散歩も遊びもかなり控えていました。

でも、漢方の相談をしていた方からは、

「元気な子は、体を動かしてストレスを発散させてあげることも大切」

という話を聞きました。

それまでとは全く違う考え方だったので、とても衝撃を受けました。

ミニは遊ぶのが大好きで、もともととてもやんちゃな子。

そんなミニをずっと静かにさせておくことにも、私はどこか苦しさを感じていました。

そして、

「どちらにしても3週間に1回の発作が続いているなら、せめて楽しく過ごさせてあげたい」

そう思うようになりました。

そこから少しずつ散歩を増やし、思いきり体を動かせる時間も作るようになりました。


最初は、何も変わらなかった

もちろん、すぐに変化が出たわけではありません。

最初の1ヶ月弱は、それまでと同じように発作が起きました。

「やっぱりダメなのかな……」

と、正直諦めかけました。

それでも、漢方を続け、散歩を増やし、薬を少しずつ減らしながら、ミニの様子を見ていきました。

すると、その後から少しずつ発作の間隔が伸びていきました。

そして、

薬を1日1錠まで減らした頃、初めて発作なしの期間が3ヶ月半に到達しました。

それまで3週間に1回だったことを考えると、本当に信じられませんでした。

私にとっては、まさに奇跡のような出来事でした。

その後、薬はさらに少しずつ減っていき、最終的には0になりました。

現在は、病院から処方されていた毎日の抗てんかん薬は飲んでおらず、我が家では漢方のみを続けています。


だからといって「漢方が効いた」とは言えない

ここは、きちんと書いておきたいと思います。

3週間に1回だった発作が、漢方を始めてから間隔が伸び、最終的に薬を0にできた。

これは、我が家にとって本当に大きな変化でした。

でも、

「漢方を飲んだから発作が減った」

と断言することはできません。

薬を減らしたこと、散歩を増やしたこと、生活環境を見直したこと、漢方を始めたこと。

いろいろなことを同時期に見直しているからです。

どれがどの程度影響したのかは、私にも分かりません。

ただ、少なくとも我が家では、いろいろなことを見直していく中で、以前とは比べものにならないくらい発作の間隔が伸びていきました。


ミニを見ているうちに、少しずつ「傾向」が分かってきた

てんかんは、原因がはっきり分からないケースもあり、発作のきっかけや症状は犬によって違います。

ミニの場合も、最初は何も分かりませんでした。

でも、発作のたびにその前後を振り返るようになってから、

「ミニはこういう時に起きることが多いかもしれない」

という傾向が少しずつ見えてきました。

特に気になっているのが、

・お留守番が長く、散歩に十分行けていない時
・暑い日が続き、体が熱くなっているように感じる時
・水分が十分に取れていないように感じる時
・ノミ・マダニ予防薬を使用した後

などです。

もちろん、これらがミニの発作の「原因」だと断定できるものではありません。

逆に、興奮が発作のきっかけになるワンちゃんもいると思います。

だからこそ、

「てんかんだから、こうしなければいけない」

と一つの方法だけで考えるのではなく、

その子自身をよく観察して、その子に合った過ごし方を探していくことも大切なのではないか。

今はそう感じています。


薬を増やしても変わらなかった私たちが、今思うこと

当時の私は、

「薬を増やしても発作が減らない」

「でも、これ以上薬を増やして大丈夫なのかな」

「他にできることはないのかな」

と、本当にどうすればいいのか分かりませんでした。

ネットで調べても情報が多すぎて、何を信じればいいのかも分からない。

それでも、ミニを毎日見ているうちに、

「もしかしたら、この子にはこの子なりの発作のきっかけがあるのかもしれない」

と思うようになりました。

そして、生活を一つずつ見直していきました。

結果として、薬を増やさなくても発作の間隔が大きく伸びたというのが、我が家の実際の経験です。

もちろん、これはミニに起きたことであって、他のワンちゃんにも同じことが起こるとは限りません。

薬が必要な子もいますし、薬によって発作をコントロールできている子もたくさんいると思います。

我が家も、薬を使うこと自体を否定しているわけではありません。

ただ、

「今の治療でなかなか発作が減らない」

「薬を増やす以外に何かできることはないのかな」

と悩んでいた当時の自分のような飼い主さんに、

「こういう経過をたどった犬もいる」

という一つの体験談として、この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。

これからもミニの様子をしっかり見ながら、その時その時でできることを考えていきたいと思います。

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